映画に登場するウイスキーランキング10!Barおすすめの銘柄を10位から6位までご紹介

オススメのウイスキー

映画を彩るウイスキー達。ウイスキーは映画に度々登場します。

ウイスキーが、登場人物の心理状態や時代背景を表現しているシーンもあります。

そこに着目しながら映画を見ているとより楽しめるでしょう。

同じウイスキーを飲むだけで、登場人物の心情に深く寄り添う事も出来るかも知れません。

今回はそんな名脇役であるウイスキーをご紹介します。

是非、登場人物になりきってウイスキーも映画もお楽しみ下さい!

映画に登場するウイスキー ランキング10

当店で人気なウイスキーから、ランキング形式で映画に登場するウイスキーをご紹介します!

どんなウイスキーなのか試飲したくなられたら、是非お待ちしております。

※休業している場合もあります。

お手数ですが、営業に関しましては直接店舗にご連絡下さい。

【PianoとWhiskyの店MaiMai】

☎︎052-962-2125

10位 映画「グリーンブック」より カティーサーク

「グリーンブック」あらすじ

舞台は1962年人種差別が色濃く残るアメリカ南部。

ナイトクラブの用心棒である白人のトニー・ヴァレロンガと、黒人ピアニストであるドクター・シャーリーの絆を描いた映画。なんと、事実を元にして造られています。

ナイトクラブの改装工事により、仕事が休みになったトニー。

その間の収入を稼ぐべく、ドクターの演奏会ツアーの運転手を引き受けます。

トニーは「黒人に雇われている白人」という、当時としては珍しい立場になりました。

しかも、ツアー先は黒人差別の厳しいアメリカ南部。

二人は黒人用ガイドブックであるグリーンブックを頼りに進みます。

果たして、無事ツアーを終える事は出来るのか?

人種差別というシビア内容ですが、トニー&ドクター2人のドタバタ劇がほっこりさせます。

ピアノ演奏も楽しめる映画なので、特に音楽がお好きな方にはおすすめです。

カティーサーク

地域年数
スコットランド
種別原料
ブレンデッドウイスキーモルト・グレーン

劇中ドクター・シャーリーが毎晩1本飲み干していたのが、こちらの「カティーサーク

複数の蒸留所で製造された物を混ぜ合わせたスコッチウイスキーです。

そして、大麦麦芽だけでなく、他の穀物を用いて蒸留した酒も加えられています。

非常に口当たりがよいので、幅広い層に人気です。

大麦麦芽のみで製造されたウイスキーをモルトウイスキー
それ以外の穀物で造られたウイスキーをグレーンウイスキー

その二つをブレンドした物をブレンデッドウイスキーと言います。

こちらのウイスキーは、元々アメリカ販売用に造られていました。

当時、アメリカでは、ライトで淡い色合いのウイスキーが好まれると言われていました。
そのため、カティサークはその嗜好に合わせ淡色にしたそうです。

カティサークとは、19世紀に中国からイギリスまで紅茶を輸送する目的で建造された快速帆船の名前。

当時お茶の輸送はティー・クリッパーと言われ、競争しながら運んでいました。

これはそのレースで数多くの伝説を打ち立てた船。

そしてこのウイスキーも「カティーサーク船のように記録に残るぐらい長く親しまれたい」との願いから同じ名を付けられました。

元々「カティーサーク船」の名の由来は、スコットランドの詩人ロバートバーンズが書いた「シャンターのタム」に出てくる女性用下着です。

船首には、物語に登場する下着がはだけ左手に馬の尻尾を持った女性像がついています。

カティーサークの船首像

加えてコスパが非常に良いのも魅力です。

飲み飽きないので、ドクター・シャーリーのように晩酌用としてご自宅に置いておくのも良いかも知れません。

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9位 映画「硫黄島からの手紙」より ジョニーウォーカー 赤ラベル

「硫黄島からの手紙」あらすじ

太平戦争末期、日本の激戦地となった硫黄島の悲劇を日本側から描いた映画。

1945年2月硫黄島にアメリカ軍61000人が上陸。
対して迎え撃つ日本軍は21000人。

絶望的な兵力差でした。

その悲惨な状況の中日本軍を率いたのが、ハーバード大留学経験のある名将栗林忠道中将。

彼は日本軍の中では珍しくアメリカを良く知る人物でした。

それゆえ、国力差から日本の敗戦を誰よりも確信していたでしょう。

それでも、硫黄島で敵を食い止めなければ本土が危ない。

決死の覚悟でアメリカ軍との戦闘にのぞみます。

もうひとりアメリカをよく知る人物がいました。「西中佐」です。

西中佐はロサンゼルス五輪の馬術競技金メダリストで、欧米の社交界で「バロン西」ともてはやされた人物。

彼もまたアメリカを熟知していました。

https://heiwa.yomitan.jp/ 出典

劇中で、西中佐と栗林中将がジョニーウーカー赤ラベルを片手に語るシーンが。

戦時中、超高級品であるウイスキーがよく入手出来たなと思います。
緊迫した場面が多い映画ですが、このシーンだけはほっとしますね。

目を背けたくなるような描写がたくさん出て来ますが、後世に伝えていくべき映画の一つでしょう。

ジョニーウォーカー 赤ラベル

地域年数
スコットランド
種別原料
ブレンデッドウイスキーモルト・グレーン

ジョニーウォーカーは先述のティーサークと同じくブレンデッドウイスキーに分類されます。

こちらのジョニーウォーカー赤ラベルは「カーデュ」や、「タリスカー」や「カリラ」を軸に40種類以上の原種を混ぜ合わせて製造されています。

口当たりは爽やかでありながらも、バニラアイスクリームのような甘味と薫香のバランスが抜群。

特に、カリラやタリスカーが用いられているので塩味と燻したような香りのセッションを堪能出来ます。

劇中のように、ストレートでもお楽しみ頂けますが重厚感があるので、ソーダで割っても味がブレません。

是非、スモーキーな食材と一緒にお召し上がり下さい。

8位 映画「マーガレット・サッチャー鉄の女の涙」より フェイマス・グラウス

「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙」あらすじ

M・ストリープが第84回アカデミー賞で主演女優賞に輝いた映画です。

マーガレット・サッチャーの真実の姿を描いた伝記ドラマ。

雑貨商の家に生まれたサッチャーは市長も務めた父親の影響で政治家を目指しますが、初の下院議員選挙で落選。

彼女は失望します。

そんな時、心優しい実業家デニスが彼女にプロポーズ。

サッチャーは“食器を洗って一生を終えるつもりはない”と野心を隠しませんでしたが、デニスは寛容に受け入れます。

そしてめでたく結婚。

双子にも恵まれ、幸せな家庭を築く一方で仕事も両立。

政治家としての階段も昇り始め、やがて失墜した英国を再建するという困難に立ち向かっていきます。

マーガレット・サッチャーは英国71代首相。1979年から11年間(3期)勤めました。

就任後は経済の立て直しのために公的支出を劇的に削減し、政治の市場介入を抑制。

それにより、企業は倒産し失業者があふれ、わずか2年でサッチャーは史上最悪の嫌われ者の首相に。

しかし報道や世論調査での不人気など意に介さず、信念を曲げなかったそうです。

その結果1980年代になって、多くの国有企業が民営化されて近代化が進み、また規制緩和によりロンドンは金融界の表舞台に返り咲来ました。

そして外交でもアメリカのレーガン大統領やソビエトのゴルバチョフ書記長との関係を深め、冷戦の終結に協力。

など、サッチャーの政治は思い切ったものが多く、今でも賛否両論分かれます。

しかしながら、当時“欧州の病人”と言われたイギリスを、立ち直らせる事に大いに貢献しました。

【1989年日本に「等級廃止」を踏み切らせたのはサッチャー首相の説得によるもの!】

それまで日本は原酒混和率やアルコール度数などを元に、級別にして関税をかけていました。

スコッチは多額の関税をかけられ超高級品となっていました。

しかしサッチャー首相は、当時の竹下大蔵大臣を説得。

日本の輸入を増加させるため、税法改正に働きかけます。

見事、サッチャーの説得が実を結び、日本に級別性を廃止させてしまいます。
そして、関税が下げられたスコッチは価格が低くなり日本の庶民にも楽しみ易くなりました。

フェイマス・グラウス

地域年数
スコットランド
種別原料
ブレンデッドウイスキーモルト・グレーン

ラベルに書かれているのはスコットランドの国鳥「雷鳥(グラウス)」

このデザインは3代目マシュー・グローグ氏の娘であるフィリッパがデザインしたものです。

それが現在までずっと変わらず使われています。

ハイランドは避暑地として有名で毎年大勢の人が訪れます。
その地での上流階級の遊びと言ったら「雷鳥狩り・鹿狩り」でした。

そこで、上流階級に向けにリリースするためにラベルデザインに雷鳥を用いられたと言われています。

販売当初は「ザ・グラウス」という名で販売されていました。

それが、人気が出て有名になり自然と「フェイマス・グラウス」と呼ばれるようになったので、製品名も変更したそうです。

なめらかな口当たりと胡桃のような甘く優しい味わいが特徴。

英国貴族が愛した銘酒をじっくりご堪能下さい。

サッチャーが愛飲したとされる グレンファークラス105

地域年数
スコットランド・スペイサイド8〜10年熟成が主体
種別原料
シングルモルトウイスキーモルト

映画でもサッチャー首相がお酒を飲むシーンが多いのですが、実際非常にお好きだったそうです。

なんと執務室に常にスコッチやエールビールがずらりと並んでいたとか。

そんなサッチャー首相が最も好きだったと言われるのが「グレンファークラス105」

グレンファークラスはマッカランと同じくシェリー樽熟成で有名な蒸留所です。

しかしマッカランとは対照的に、ブレンデッドへの供給を一才せず販売されているのはシングルモルトのみ。

ラムレーズンのような独特の甘さが口の中でずっと続く、重厚タイプのウイスキー。

アルコール度数が高いので最初はハーフソーダなどで召し上がるのがおすすめです。

7位 アニメ「名探偵コナン」より沖矢昴が愛飲する メーカーズマーク

「たったひとつの真実見抜く 見た目はこども頭脳はおとな その名は名探偵コナン」

この台詞でお馴染みの名探偵コナン。

子供も大人も楽しめるアニメ&漫画ですが、酒のネタがたくさん出て来ます。

「名探偵コナン」原作公式サイト|小学館
「名探偵コナン」の原作公式サイトです。コナンの最新情報はもちろん、ストーリー、キャラクター紹介からスペシャル情報まで。コナンの全てがここに!

名探偵コナンあらすじ

世界的推理小説家の父を持つ高校生探偵・工藤新一は謎の組織に毒薬を飲まされ倒れます。

そして、目覚めた時には小学1年生ぐらいまで体が縮んでいました。

こうして小学生探偵・江戸川コナンとなった工藤新一は難事件を解決しながら、元の身体を取り戻すべく黒の組織の陰謀を追っていきます。

現在(2022/05)名探偵コナンは映画「ハロウィンの花嫁」が上映中です。

是非、こちらも併せてお楽しみ下さい!

名探偵コナンでは人名に酒の名前が使われる

酒のネタがたくさん登場するアニメですが、作者の青山剛昌氏はあまり飲めないそう。

そのため、特に思い入れがあるという訳ではなさそうです。

「かっこいいから」という理由で人名に酒の名前を用いているとか。

特に、敵犯罪組織「黒の組織」のメンバー コードネームは全て洋酒の名前です。

例えば今まで「ジン、ウオッカ、シェリー、ラム、キュラソー、スコッチ、バーボン、ラム、ベルモット」などが登場しています。

また登場人物が愛飲しており、ウイスキーが重要な役割を果たす事も。

沖矢昴が愛飲する メーカーズマーク

地域年数
アメリカ・ケンタッキー州
種別原料
バーボン冬小麦・コーンなど

先述の通り名探偵コナンには酒の名前が度々登場します。

例として沖矢昴氏が愛飲するウイスキーに着目しましょう。

映画ではなく、本編から。

『推理対決! 新一vs沖矢昴』では「メーカーズマーク」をロックで飲んでいます。

こちらは単行本第61巻に収録。テレビアニメでは第511話として、2008年8月4日OAされました。

スポンサーなどの兼ね合いで「Baker’s Mark」と表示されています。
(漫画版はMaker’s Malkと記載されています)

エンディングの歌の後に出て来ますので、しっかりと見てみて下さい。

メーカーズマークは「クラフトバーボン」のパイオニア。

「手作業で丁寧に製造していく事にとことんこだわっています。

職人の手によって作ることをPRした最初のブランドです。

今でこそ、『クラフト=手作りで高品質なもの』といったイメージの方が多いと思います。

しかし、メーカーズマークがPRし始めたのは、なんと1958年。

当時ではかなり稀有な存在でした。

そこから現在まで、先進的なビジュアルと共に業界をリードしています。

ライ麦の代わりに冬小麦を使用しているので、独特のまろやかさがあります。

それでいて、喉越しにキレもあるので飲み飽きません。

はじめてメーカーズマークを飲む方は是非、スタンダードな銘柄から挑戦してみて下さい。

6位映画「人間失格(2010年版)」より オールドパー

「人間失格(2010年版)」あらすじ

太宰治の「人間失格」を原作として作られた映画です。

人の堕ちる様をここまで美しく描いた映画は他にないでしょう。

女と酒に翻弄された主人公はどこに向かっていくのか。

生来人が持っている、どうしようもなく弱い部分を曝け出した作品。

議員の父親を持ち、津軽では有名な資産家の御曹司・葉蔵(生田斗真)は人間関係がうまくいかず、周囲に溶け込むためにわざと失態を犯して笑いを取る日々を送っていた。

高校に入った葉蔵は遊び人の堀木(伊勢谷友介)や詩人の中原中也(森田剛)と出会い、酒や女におぼれる放蕩(ほうとう)生活を送るようになって、精神的に疲弊していく。

シネマトゥデイ

オールドパー

地域年数
スコットランド
種別原料
ブレんデッドウイスキーモルト・グレーン

オールドパー」とは、1635年に152歳で亡くなった英国史上最長寿と言われるトーマス・パーのニックネーム。

長寿を「ウイスキーの熟成」になぞらえ、ブランド名にこの人物を用いたそうです。

そこには「価値あるウイスキーを末永く後世に届けたい」という、造り手の願いが込められています。

主人公が悪友堀木に勧められ、バーで初めて口にしたウイスキーがこちらの銘柄。

時代考証がしっかりされている映画なので、現行品ではなく当時のラベルを使用しています。

そういった配慮がなされているのもこの映画の魅力。

当時のオールドパーは上流階級が愛飲していた超高級品です。

それを普通に口に出来る事からも、主人公がいかにお坊ちゃん育ちなのかもわかります。

オールドパーは「クラガンモア」を軸として数十種類の原酒を混ぜ合わせたブレンデッドウイスキー

それ故、何層にも味わいが続き余韻もゆっくりと口の中で変化します。

クセもないので、ウイスキー初心者にもおすすめ出来る銘柄です。

まとめ

映画を彩るウイスキー。

ウイスキーに着目しながら映画を見てみると新たな発見もあるでしょう。

また、好みの幅が広がり、違う世界の扉が開かれる事も。

是非、本稿を参考にウイスキーと映画、双方組み合わせてご堪能下さい。

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