【徹底解説】スコットランドとは?クイズも最後にご紹介!

ウイスキー関連の資格試験問題

スコットランドと言われてどこにあるか戸惑う方も多いでしょう。

しかしながら、NHKの朝ドラで「マッサン」が放映された事で興味が湧いた方も多いはず。

独自の文化や伝統を育んできたスコットランド。

実は古くから日本とは似た部分もあり、繋がりがあります。

是非この機会に、ウイスキーの聖地「スコットランド」を知りより豊かなウイスキーライフを送るきっかけにして下さい。

スコットランドとは

スコットランドは英国を構成する地域の一つ

スコットランドは、英国を構成する独自の文化・歴史をもつ「国(地域)」です。

英国(United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland)は面積25万k㎡弱、人口は約6600万人の小さな島国です。

大ブリテン島のイングランド、スコットランド、ウェールズの3つの国とアイルランド島の北アイルランドを合わせた4つの国の連合国家。

スコットランドはイングランドに次ぐ人口・面積を有しています。

注意すべきは、スコットランドでは通例「エリザベス2世」(在位1952年-2022年)とは呼ばない事。

イングランドには黄金期として知られる「エリザベス1世」(在位1558年-1603年)がいます。

よって「2世」とつけて区別をします。

しかしスコットランドでは過去に「エリザベス」という女王が存在しません。

それ故、スコットランドでは単に「エリザベス女王」と呼称されます。

2023年現在の英国国家元首はチャールズ3世。なんと74歳で即位しました!

スコットランドの独立

元々スコットランドとイングランドは別々の国でした。

それが1707年、スコットランドはイングランドに併合されてしまいます。

その後1999年スコットランド自治会議が再会され、英国全般に関する法律以外の立法権を復活させました。

2007年の選挙によって、議会第一党は労働党からスコットランド国民党(NSP)に交代。

2015年の総選挙では9割近くまで占めるように急成長しました。

2014年9月にスコットランド独立の是非を問う国民投票が実施されましたが、反対票が約55%あり否決。

スコットランドの独立はまだ先の話になりそうです。

スコットランド 特徴
面積約78,768k㎡
(北海道83,450 km²)
人口約540万人
首都エジンバラ(人口約50万人)
主要都市グラスゴー(人口約60万人)
アバディーン(人口約23万人)
ダンディー(人口約15万人)
インバネス(人口約6万人)
宗教スコットランド国教会
カトリック
民族ケルト系、アングロサクソン系
元首チャールズ3世
首相ニコラスタージョン
通過ポンド
国花アザミ
守護聖人聖アンドリュー
公用語英語、スコットランド・ゲール語

地理

グレートブリテン島北部の3分の一とインナー及びアウターへブリディーズ諸島、オークニ諸島、シェットランド諸島によって構成されます。

本島は北緯54度40分から58度40分、シェットランド諸島は61度と日本の稚内(45度25分)と比較しても遥かに北。

大体ロシアのサハリン北端(約55度)からカムチャッカ半島の北部に相当します。

北部(ハイランド)は山岳地帯で西海岸には氷河期の影響を受けたフィヨルド地形が見られ、険しい土地が多いのが特徴。

南部(ローランド)は平坦な丘陵地帯となっており、主要都市はここに集まっています。

特に、エジンバラ・グラスゴー・パースを結ぶ三角地帯は人口の大部分を占め経済的にも政治的にも中心地となり栄ています。

また、スコットランドとイングランドとの境界線は、紀元2世紀初めにローマ皇帝「ハドリアヌス」によって造られた長城に由来すると言われています。

ハイランドとローランドは東部都市ダンディーとクライド湾に面する西部の町グリーノックを結ぶ仮想線によって区分されています。

気候

北大西洋海流、メキシコ湾流(暖流)と偏西風の影響を受け、西海岸は海洋性気候になっています。

さらに年間を通じて平均的に降水があり、高緯度の割に穏やか。

冬でも氷点下を下回る事はほとんどありませんが、夏も涼しく20度を超えません。

一方、東岸は北海の影響を受け、西岸より寒冷で降水量もずっと少量。

そのため日照時間が長く、大麦の育成などには向いています。

スコットランド最高峰
ベンネヴィス
(標高1345m)
湖(面積)ローモンド湖
湖(貯水量)ネス湖
川(長さ)1位 テイ川(188km)
2位 スペイ川(172km)

産業

18世紀後半から19世紀前半の産業革命期、スコットランドでは石炭・繊維・鉄鋼・機械・造船と様々な産業が最盛期を迎えます。

特に重工業ではグラスゴーを中心に「世界の工場」として発展してきました。

しかし造船や鉄道建設に重きを置いていたスコットランドは、20世紀になると陰りが見え始めます。

アメリカやドイツで重化学工業を中心とした第2次産業革命が始まり、両国が世界の中心へと移り変わりました。

遅れを取り戻すべく産業の国有化や公共事業の投資拡大をし、1970年代以降は北海油田の開発に成功。

アバディーンを中心に石油産業が発展していきました。

鉄鋼など主要な伝統製造業は衰えましたが、近年は日本を含めた新興国の資本投資を受け半導体産業や情報産業、バイオ産業が伸長しています。

スコットランド 偉人
蒸気機関発明ジェームズ・ワット
実用タイヤ発明ジョン・ダンロップ
電話発明グラハム・ベル
ペニシリン発見アレクサンダー・フレミング
経済学の父アダム・スミス
「ウイスキーガロア」作コンプトン・マッケンジー
「タム・オ・シャンター」作
「ハギスに捧げる詩」作
ロバート・バーンズ
「湖上の麗人」作
「ロブロイ」作
サー・ウォルター・スコット
「ジキル博士とハイド氏」
「宝島」
R.L. スティーブンソン

 

スコットランドにまつわるクイズ

スコットランドにまつわるクイズをご紹介します!
理解が深まったか、腕試ししてみて下さいね!

Q.スコットランドおよびUKについて述べた次の文章で正しいものはいくつあるか?

a.エジンバラ、ダブリン、ワシントンDC、オタワ、東京を緯度で比べると一番高いのがエジンバラで一番低いのがワシントンDCである

b.スコットランドの首都はエジンバラ。ウェールズの首都はカーディフ、北アイルランドの首都はベルファストである。

c.イングランド、スコットランド、ウェールズ、アイルランド共和国を人口の多い順に並べるとイングランド、スコットランド、アイルランド共和国、ウェールズの順番になる

d.スコットランドはグレートブリテン島の北部にある連合王国(UK)の一員で、面積は約10万9000㎢と、日本の北海道とほぼ同じ大きさである

e.スコットランド最大の湖は面積ではローモンド湖だが、貯水量ではネス湖が一番。
ただし、イギリス最大の湖は湖水地方にあるグラスミア湖である。

f.スコットランド最高峰はベンネヴィス。標高は1344m。これはイギリス最高峰の山だ。

答え&解説

a
・エジンバラ :北緯55度56分58秒 
・ダブリン : 北緯53度20分34秒 
・ワシントンDC:北緯38度53分42.4秒 
・オタワ:北緯45度25分1.2秒 
・東京:北緯 35度26分52秒

よって×

b.スコットランドの首都→エジンバラ ウェールズの首都→カーディフ 

北アイルランドの首都→ ベルファスト

※ちなみにアイルランドの首都はダブリン

よって◯

c.イングランドの人口→5598万人
スコットランドの人口→545.4万人
ウェールズの人口→313.6万人
アイルランド共和国の人口→503.3万ちなみに日本の首都圏の人口4,434万人
(Wikiより公開最新データ抜粋)

よって◯

 

d.スコットランドの面積は78768㎢ 北海道83,450㎢
また人口もスコットランド545.4万人、北海道528.1万人

よくにていますが、問題文にあるスコットランドの面積が誤り。

よって×

 

e.スコットランド最大の湖→ローモンド湖
ローモンド湖は総表面積は71㎢。面積はグレートブリテン島最大です。 

景観が素晴らしく観光客にとても人気な場所。

ローモンド湖の岬、アレクサンドリアには「ロッホローモンド蒸留所」があります。

ロッホローモンド蒸溜所はこのローモンド湖とリーヴン川の水を水源にして生産しています。

ネッシーで有名なネス湖は長さが約35キロメートル、幅約2キロメートルの、非常に細長く総表面積は56㎢です。 

これは、ローモンド湖に次いで、スコットランドで2番目に大きい淡水湖です。

しかしながら、水深は深く最大で約230メートル。
貯水量はグレートブリテン島最大です。

イギリス最大の表面積を持つ湖は北アイルランドにある「ネイ湖」(388 ㎢)のため×

加えて、北アイルランドは独立した主権国家ではありません。
イギリス(グレートブリテン及び北アイルランド連合王国)の一部です。

 

f.スコットランド最高峰の山→ベン・ネヴィス(標高1,344m)
イギリス最高峰なのはホープ山(標高3,239m)

南極で英国が領有を宣言している地域にあるホープ山の標高をあらためて計測したところ、最高峰とされてきたジャクソン山の3184メートルを55メートル上回ったそうです。

よってホープ山が最高峰のため×

答え「正しいものは2つ」

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